コロナ時代の新たな都市農業:ICTが拓く可能性とその社会インパクト
【研究キーワード】
都市農業 / ICT / COVID-19 / 社会インパクト / 伝統野菜
【研究成果の概要】
プロジェクトのキックオフに伴い、キックオフミーティングをプロジェクトメンバーが集まって開催した。
当初、都市農業・家庭菜園に活用することを想定したSNSソフトとして、仙台高専で開発されたスマホ用アプリ「農園ノート」を試験的に使用したが、我々の目的には機能やユーザーインターフェイスが適していないことが判明した。このため、当初の研究計画通りにモンドワークスが開発を行っていたウェブアプリ「農とブック」をベースとして改良を行うことを基本方針として定め、そのユーザーインターフェイスの改良や、グループ機能、QRコードによるデータ入力支援機能、外部リンクとの接続機能などの機能拡張と改良を行いつつ、それを使った試験的実験を開始した。
また、南三陸町と連携をして移動式の小型レイズドベッドの試作を行ったほか、農園へのリモートカメラやLoRaWANを使ったセンサーシステムの実証実験などを行った。
12月には日本型の「ベジタブル・ツーリズム」を実践すべく、大正大学やその周辺の巣鴨・滝野川地域における観光資源と大正大学内の農園を活用し、この地域が種子屋街道と呼ばれるほど種苗業が盛んであった歴史を活用したイベント「種子屋街道さんぽ市」を開催し、農園ツアーなどの実証実験を行った。また、この「種子屋街道さんぽ市」では、来訪者を対象としたアンケート調査を実施し、都市農業の有する社会価値を測定するための基礎的データを収集した。文献調査を通じたインパクト評価に関する方法論の検討も開始した。
また、こうした活動や研究について、学会や研究会などでプレゼンや講演を行った。
【研究代表者】