高校生と母親の意識からみた教育機会の社会経済的格差生成メカニズムの解明
【研究分野】社会学
【研究キーワード】
教育機会 / 社会階層 / 教育選択 / 高校生 / 社会調査 / 合理的選択理論 / 教育の拡大 / 高校選択 / 進路希望 / 職業期待 / 教育期待 / 相対的リスク回避 / 社会移動 / 親子データ / 合理的行為論
【研究成果の概要】
2012年に高校生と母親に関する全国調査を行った.そのデータを用いた分析から,BreenとGoldthorpeの相対的リスク回避仮説が日本社会における格差生成を説明する上で妥当かどうかを分析した.教育期待についての分析の結果,BreenとGoldthorpeが指摘するような相対的リスク回避のメカニズムは働いているものの,それが社会経済的背景の影響を媒介する程度は小さいことが明らかになった.この結果は職業期待についても同様にみられた.また2002年と2012年における高校選択と進路希望の社会経済的背景の変化を分析したが,この10年間でそのパターンはほとんど変化していないことが明らかになった.
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【配分額】3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)