ヒト純化細胞を用いた肝多段階発がん過程におけるエピゲノムプロファイル解析
【研究分野】実験病理学
【研究キーワード】
エピゲノム / 純化細胞 / 前がん状態 / 肝細胞がん / 慢性肝炎 / 肝硬変 / 肝炎ウイルス / DNAメチル化 / ヒストン修飾 / ウイルス性肝炎 / アルコール性肝炎 / 非アルコール性脂肪肝
【研究成果の概要】
肝部分切除術検体から、計31検体分の正常肝細胞ならびに非がん肝細胞を純化し得た。比較対照の組織検体と共にゲノム網羅的DNAメチル化解析を行った。HCV陽性症例はHBV陽性症例に比してDNAメチル化異常の頻度が高く、HCV陽性症例ではDNAメチル化亢進の頻度が高かった。HBV特異的プロファイルは極めて少なく、一方でHCV特異的プロファイルはゲノム全体に高頻度で認められた。組織検体と純化肝細胞の結果は概ね一致していたが、純化細胞でより顕著に観察できる特徴もあった。純化細胞を用いることでChIP-seqが可能になり、臨床情報と紐付いたヒト臨床検体のヒストン修飾パターン取得が可能になった。
【研究代表者】
【研究連携者】 |
後藤 政広 | 国立研究開発法人国立がん研究センター | 研究所 | 主任研究員 | (Kakenデータベース) |
|
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【配分額】5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)