国際コラボレーションによる日本文学研究資料情報の組織化と発信
【研究分野】国文学
【研究キーワード】
国際コラボレーション / 日本文学データベース / ディジタルテキスト / XML / 日本文学ディジタル図書館 / ディジタルアーカイブズ / メタデータ / 日本文学国際共同研究 / デジタルテキスト / SGML / 日本文学デジタル図書館 / デジタルアーカイブス / デジタルアーカイブズ / 日本文学デジタル資料館 / 国際研究者交流 / アメリカ:フランス:イタリア:イギリス
【研究成果の概要】
1.各国の日本学関連研究機関や学会,並びに国際的な日本学関連学会との連携を図り,具体的な課題による海外共同研究拠点を形成し,共同研究を進めた.各国における日本文学研究者ディレクトリ,研究論文,翻訳作品等の資料,情報を共同して収集し組織化し,データベース化し,公開を促進した.特に,AISTUGIA(イタリア日本研究学会)及びSFEJ(フランス日本研究学会)とのコラボレーションにより,日本文学研究論文並びに翻訳書の目録データベースが完成し,高い評価を得た.
2.古典学を対象とするXMLによる電子化テキストを共同研究し,実用化した.日本古典文学大系(岩波書店刊行,全100巻600作品)について,データ共有化を促進した成果は大きい.奈良絵本の原本画像とテキストとの比較や対応を可能とする多重処理技術の研究を進め,実用化した.イタリアのサレジオ大学マリオ・マレガ文庫所蔵日本書籍目録の英文編を完成し,刊行した.
3.源氏物語等の古筆切や蔵書印を画像データベース化し,インターネットを介して,注釈や翻刻アノーテーションを行う共同研究システムを実用化した.複数の情報資源をネットワークで統合し共有化を図るため,メタデータ(Dublin Core)と標準検索プロトコル(Z39.50)によるシステムを実証的に研究し,その有用性を確認した.
4.日本学術振興会による中間評価を得た(2003年度).伊,仏,台,印の研究者を招聘し国際研究集会を開催し,中間評価を行った(2004年度).イタリアで,ICJS(日本文学国際共同研究)研究集会をAISTUGIAと共催で開催し,国際的な評価を受け,研究成果の有用性を確認した(2005年度).各年度毎に研究成果報告書を作成した.また,最終年度では最終研究成果報告書を発行した.ホームページはhttp://www.nijl.ac.jp/〜kiban-s/である.
【研究代表者】