マラリア肝障害を引き起こす免疫応答の解明
【研究分野】統合動物科学
【研究キーワード】
マラリア / 肝障害 / MRP14 / 免疫学 / 感染症 / 病理学
【研究成果の概要】
肝障害はマラリアにおける代表的な症状であるが、その発症メカニズムは不明な点が多い。MRP14はミエロイド細胞に豊富に発現している蛋白質であり、様々な炎症性疾患との関わりが報告されている。そこで、本研究ではMRP14がマラリア肝障害に与える影響について明らかにするために、原虫感染マウスに対して組換えMRP14の投与を行った。結果、投与群では肝臓へのMRP14陽性細胞の浸潤が増強され、肝臓の壊死、それに伴う血中肝酵素の上昇が見られた。以上より、マラリアにおいてMRP14陽性細胞の浸潤にともなうMRP14の分泌が炎症反応の亢進による肝障害の悪化に寄与していることが明らかとなった。
【研究代表者】
【研究連携者】 |
藤井 渉 | 東京大学 | 大学院農学生命科学研究科 | 助教 | (Kakenデータベース) |
山岸 潤也 | 北海道大学 | 人獣共通感染症リサーチセンター | 准教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【配分額】3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)