磁性ナノプローブによる高感度全脳機能イメージング
【研究キーワード】
MRI / プローブ / 脳機能イメージング / ナノ粒子
【研究成果の概要】
脳機能の解明には、神経細胞間の情報伝達に関わる神経伝達物質を観察する技術が必要不可欠である。一方、脳深部の伝達物質を観察する手法は限られており、新たな技術の開発が望まれていた。本研究では、ドーパミン、セロトニン、グルコースに応答し、MRI画像コントラストが変化する造影剤の開発に成功した。これらの造影剤とMRIの併用によって、脳深部や広域における神経伝達物質の観察を初めて達成できると考えられる。
【研究の社会的意義】
本研究では、ドーパミンやセロトニンなどの神経伝達物質や、神経活動時に消費が増大するグルコースを検出するMRI造影剤の開発に成功した。これらの造影剤を用いることで、これまでの技術では困難であった脳深部における神経細胞の活動観察を、より詳細に行うことができる。つまり本研究は、感情、記憶、学習、認知などの脳機能の解明や中枢神経疾患の創薬研究を進展させる上で、極めて重要な役割を果たすと考えられる。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2019-04-01 - 2021-03-31
【配分額】4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)