心臓マクロファージの新たな分子制御機構の解明と心不全における機能解析について
【研究分野】循環器内科学
【研究キーワード】
心不全 / マクロファージ / 慢性炎症 / エピゲノム / 循環器・高血圧 / 発現制御 / 免疫学 / シグナル伝達
【研究成果の概要】
心不全は依然として罹患率と死亡率が高く、病態生理の解明は急務である。我々はこれまでに、マウスの心臓マクロファージが心臓恒常性維持に必須であり、心臓マクロファージ由来のAmphiregulinが心筋細胞保護的作用を持つ事を示した。これら細胞特異的遺伝子発現の転写調節に関して、ATAC-seqで心臓マクロファージのエピゲノム解析を行った。心不全モデルや老化マウスを用いて比較解析し、心臓マクロファージの細胞起源が胎仔肝由来から骨髄由来に変わり、さらに骨髄が老化することで表現型が変化する事が分かった。これらのエピゲノム変化を起こす分子機構の解明と介入が、心不全の新たな治療ターゲットになると考えられた。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【配分額】3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)