【研究分野】消化器内科学

【研究領域課題番号】24689036 (KAKENデータベースで見る）

【研究キーワード】

大腸がん / 幹細胞 / 腸管上皮幹細胞 / WNT / LGR5

【研究成果の概要】

我々は，ヒト大腸上皮細胞よりオルガノイドを樹立し，ゲノム編集技術による遺伝子操作法を確立した．本法により，人工的な遺伝子変異導入による大腸発がんメカニズムの解明に迫った．さらに，ヒト大腸癌幹細胞の同定のため，LGR5遺伝子領域への細胞系譜解析レポーターの遺伝子ノックインに成功した．遺伝子改変オルガノイドは免疫不全マウスへの異種移植により，患者病理組織を反映した大腸癌組織の形成を示した．ゲノム編集技術による自在なヒト大腸上皮細胞の遺伝子操作は大腸発がんメカニズムの解明，遺伝子変異に着目した創薬や患者大腸癌の個別治療応用などの臨床応用が期待できる.

【研究種目】若手研究(A)

【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31

【配分額】25,740千円 (直接経費: 19,800千円、間接経費: 5,940千円)

【研究分野】産婦人科学

【研究領域課題番号】24390381 (KAKENデータベースで見る）

【研究キーワード】

幹細胞 / 子宮内膜症 / 子宮腺筋症 / 子宮筋腫 / Wnt / β-Catenin

【研究成果の概要】

本研究では、子宮内膜症および子宮腺筋症の発生・進展における幹細胞の役割を明らかにするために、ヒト内膜細胞を用いた腹膜内膜症モデルマウスの開発を行い、磁性体により内膜症様病変をマウス壁側腹膜の任意の位置に局在させ得る戦略が可能で有ることを示した。同時に、新たに幹細胞標識追跡法を開発することで、組織（病変）再構成過程における幹細胞の振る舞いを検証できるin vivoシステムを構築し得た。さらに、子宮腺筋症の類縁疾患である子宮平滑筋腫の病因メカニズムに幹細胞とWNT/β-Catenin経路が関与することを明らかにした。

【研究種目】基盤研究(B)

【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31

【配分額】18,330千円 (直接経費: 14,100千円、間接経費: 4,230千円)