遺伝子改変オルガノイドを用いたヒト大腸がん遺伝子の機能的解析基盤の構築
【研究分野】消化器内科学
【研究キーワード】
大腸癌 / 浸潤 / 転移 / オルガノイド / 幹細胞 / 下部消化管学 / 大腸がん
【研究成果の概要】
近年の次世代シークエンス技術の進歩と大規模なシークエンス解析プロジェクトにより, 大腸がんの網羅的ながん遺伝子変異同定が可能になった。我々は,大腸上皮組織の体外培養技術であるオルガノイド培養とCRISPR-Cas9ゲノム編集技術を組み合わせ,ヒト大腸上皮遺伝子変異導入オルガノイドによる,がん遺伝子変異の解析に成功した。作製された遺伝子変異オルガノイドは超免疫不全マウスを用いた異種移植系により,病理組織学的な評価と浸潤・転移能などの機能形質の解析が可能である。構築されるドライバー遺伝子機能解析基盤は汎用性が高く,様々な創薬スクリーニング応用が期待でき,高い社会的波及効果を併せ持つ。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【配分額】16,510千円 (直接経費: 12,700千円、間接経費: 3,810千円)