C型肝炎治癒後肝癌の革新的なエピゲノム・トランスクリプトーム解析と発癌機構の解明
【研究分野】消化器外科学
【研究キーワード】
肝細胞癌 / ウイルス学的著効 / エピゲノム / メチル化 / ゲノム・エピゲノムの統合解析
【研究成果の概要】
肝癌患者の血漿中の細胞外小胞(エクソソーム)より再発特異的なマイクロRNA(miR)を同定した。その標的遺伝子としてHOXB8が再発に関わっていることを明らかにした。肝癌患者の骨髄細胞のmiR発現解析により単球およびリンパ球分画で再発に関与して有意に発現が変化するmiRが同定された。C型肝炎治癒後肝癌の網羅的メチル化解析でウイルス消失後も非癌部肝組織のメチル化異常が維持されていることを明らかにした。これらの知見より宿主細胞のエピゲノムによる機能変化が肝癌再発に関与していることが示唆された。
【研究代表者】
杉町 圭史 独立行政法人国立病院機構(九州がんセンター臨床研究センター) その他部局等 肝胆膵外科医長
(Kakenデータベース)