ヒト羊水幹細胞による子宮炎症制御を介した早産/胎児炎症反応症候群治療薬の開発
【研究キーワード】
羊水幹細胞 / 間葉系幹細胞 / マクロファージ / 早産 / 胎児炎症反応症候群 / ヒト羊水幹細胞 / 炎症 / 幹細胞 / 羊水
【研究成果の概要】
間葉系幹細胞(Mesenchymal stem cells; MSCs)の一種であるヒト羊水幹細胞(Human amniotic fluid stem cells; hAFSC)には、高い抗炎症作用があることが知られている。申請者らは、子宮頸管からの上行性感染により生じる早産を模倣した動物モデルを用い、その治療効果と機序の一部を明らかにした。
また、早産期前期破水患者から経膣的に流出した羊水からhAFSCを樹立することに成功した。
【研究の社会的意義】
これまで早産の予防法は存在しなかった。早産を引き起こす最大の原因は、膣からの上行性感染によって子宮内炎症が惹起され、増悪することである。間葉系幹細胞の一種であるヒト羊水幹細胞には、高い抗炎症作用があることが知られている。申請者らは、羊水幹細胞の持つ抗炎症作用を利用した早産予防策を検討した。
申請者らは、マウス早産モデルに羊水幹細胞を投与し、炎症反応の中心にあるマクロファージの作用を制御し、早産を予防することに成功した。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
落合 大吾 | 慶應義塾大学 | 医学部(信濃町) | 准教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2019-06-28 - 2022-03-31
【配分額】6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)