キシログルカンエンドトランスグルコシダーゼによる細胞壁架橋構造形成機構の解析
【研究キーワード】
細胞壁 / キシログルカン / セルロース / 加水分解酵素
【研究成果の概要】
本研究では環境問題や気候変動等への国際的意識の高まりに対する対応としてより環境負荷の少ないバイオマス由来材料を創生すべく、植物体を形成する成分として代表的なセルロースとキシログルカンを互いに架橋することが出来る酵素キシログルカンエンドトランスグルコシダーゼ(以下、XTH)に着目し、多様なXTHの機能解析と、XTHによって架橋反応が行われたバイオマス材料の物理特性の理解を目的としている。
本年度は反応材料の物理特性の解析に必要となる多様なXTH酵素の取得を継続して検討し、同時にXTHの機能を比較するための測定系検討を実施した。
検討の結果、植物を由来としたXTHを精製酵素として取得する事は依然として困難であり更なる検討が必要であった。一方、湿式条件下で引張強度等の物理的特性を測定可能な反応系については確立が行えたことから、既に生産系が確立されている既報の酵素については検討を開始する事が出来ると考えられた。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【配分額】3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)