近代日本における企業家のネットワーク形成―地方財閥における人脈の総合的研究―
【研究分野】日本史
【研究キーワード】
企業家 / ネットワーク / 地方財閥 / 安川敬一郎 / 麻生太吉 / 安川・松本家 / 筑豊 / 石炭 / 麻生家文書 / 明治鉱業 / 九州製鋼 / 日本史 / 近現代史
【研究成果の概要】
第一に、研究の基礎となる史料について、安川家資料の第3次受入分の整理を行い、また麻生家文書の「未整理」資料群について概要調査を行い、安川敬一郎(安川・松本家)と麻生太吉(麻生家)に関する古文書資料の全体像を明らかにした。
第二に、資料調査や各自の研究の成果を「研究成果報告書」(全209頁)にまとめた。史料整理の成果に加えて、第一次世界大戦後における安川・松本家の事業活動や資産運用、安川・松本家や麻生家の地域政治への関わり、安川の能楽愛好と支援について詳細に分析した成果を収録した。
【研究の社会的意義】
筑豊の炭鉱業を中心に地方財閥に成長した安川敬一郎(安川・松本家)と麻生太吉(麻生家)に関する古文書など歴史資料の全体像を明らかにし、今後の活用の可能性を増進した。またそうした資料を活用して、彼らの事業活動や資産運用、政治的活動や役割、文化的活動について詳細な分析を行った。これらの成果を研究成果報告書にまとめた。
それにより、主題の「企業家のネットワーク」の多様なありようは表現、動態についても従来の研究にはない方法と内容で切り込み、豊富な資料群にも支えられて、今後のさらなる研究の可能性を提示することができた。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
中村 尚史 | 東京大学 | 社会科学研究所 | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究協力者】 |
季武 嘉也 | |
永島 広紀 | |
松本 洋幸 | |
三輪 宗弘 | |
有馬 学 | |
五百旗頭 薫 | |
久保田 裕次 | |
柴多 一雄 | |
杉山 未菜子 | |
富岡 優子 | |
山口 輝臣 | |
KOGA YASUSHI | |
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【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【配分額】4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)