ヨーロッパ政党政治の「マルチレベル化」の考察-領域性再編と政党モデル変容の検証
【研究分野】政治学
【研究キーワード】
領域性再編 / 政党政治 / ヨーロッパ / イタリア / ヨーロッパ政治 / イタリア政治 / マルチレベル / 政党組織 / 政党競合 / 領域性 / 政党 / 政党システム / マルチレベル・ガバナンス / 移民 / 福祉国家
【研究成果の概要】
本研究は、領域性の再編が政党モデルに及ぼす影響を検証するため、ヨーロッパの地域的バラエティーを考慮した事例を対象に、政党をマルチレベルな構造からなる組織モデル(ナショナル・リージョナル・ローカル+ヨーロッパの各レベル)と捉え、各レベル間のバランスに起きている変化を考察した。具体的には、イタリアを中心としたヨーロッパ諸国を対象に、社会保障改革(年金改革・移民ケア労働者導入)をめぐる政党政治のマルチレベル化、政治的クライエンテリズムを軸とした利益媒介構造の変容、およびマルチレベルな選挙制度・執政制度と政党組織の変容の関係を、実証的政策資料調査・インタビュー調査を基に考察した結果、ヨーロッパの政党が経験している「マルチレベル化」(分権化)と集権化の相克する多面的な領域性再編の構造変容が析出した。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2012
【配分額】4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)