グッピーにおける雌配偶者選好性の個体間変異と可塑性の進化機構の解明
【研究分野】生態・環境
【研究キーワード】
性選択 / 可塑性 / DNAメチル化 / オプシン / グッピー / 可塑的変化 / 進化 / 色覚 / 雌選好性
【研究成果の概要】
グッピーを用いて、成育時の光環境とカロテノイドの影響に焦点を当て、遺伝子型の変異とDNAメチル化によるエピジェネティックな変異が雄の体色に対する雌の配偶者選好性の個体間変異に与える影響を調べた。オプシン遺伝子の発現量は、光感受性と雄体色に対する雌の選好性に影響し、その発現量は、成育時の光環境とオプシン遺伝子LWS-1の遺伝子型との交互作用によって影響されることがわかった。またオプシン遺伝子の発現量の遺伝子と環境との交互作用は、DNAメチル化率によるものと示唆された。βカロテン高摂取により、目では、光順応に関する遺伝子が、脳では、神経伝達に関係する遺伝子においてDNAメチル化が増加した。
【研究代表者】