キラリティーの超高感度計測:ヘテロダイン検出キラル電子和周波発生分光法の開発
【研究キーワード】
非線形分光 / キラリティー / 振動分光 / 電子状態 / 界面・表面
【研究成果の概要】
本研究では、超広帯域光を用いた電子和周波発生分光法の開発を目的とした。そのためにまず、高繰り返しのピコ秒レーザーを用いた超広帯域光の発生を行った。ラージモードエリアのフォトニック結晶ファイバーに、偏光および焦点の大きさを制御したピコ秒レーザーを集光することで、可視域~近赤外域に超広帯域スペクトルを得ることに成功した。キラル和周波発生に応用する前段階として、この超広帯域光を用いて石英結晶における和周波発生を行い、十分な和周波信号を得ることに成功した。また、それを用いて超広帯域光のスペクトルおよび時間プロファイルを作製した。
【研究の社会的意義】
高出力のピコ秒レーザーとラージモードエリアフォトニック結晶ファイバーを用いた超広帯域光発生に成功し、CARS等の非線形分光への応用に成功した。一方、本研究ではヘテロダイン検出キラルESFG信号を得ることはできなかった。可視域での超広帯域光発生を高効率で行うことができれば、本研究での目的としたヘテロダイン検出キラルESFG信号を実現することができると考えられる。
【研究代表者】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2019-06-28 - 2021-03-31
【配分額】6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)