戦後アジアの経済発展の環境史的研究-資源・エネルギー貿易の構造分析を中心に
【研究分野】経済史
【研究キーワード】
環境経済史 / エネルギー / アジア / 貿易 / 発展径路 / 発展経路 / 生存基盤
【研究成果の概要】
本研究では、第二次大戦後のアジアにおける高度経済成長の資源・エネルギー的基盤を検討し、その地球環境への影響について考察した。成長アジアが近年の世界経済の「化石資源」化を主導したこと、自由貿易と開発主義がそれに大きく貢献したこと、同時に、アジアがエネルギー節約型技術をリードし、化石資源や食糧の自由な貿易によって高度成長と都市化を実現したことが、水やバイオマス・エネルギーのような非貿易財に近い資源の枯渇を招いたことも明らかになった。これらの因果関係を歴史的に実証することは簡単ではないが、問題の所在と研究課題が明らかになり、一部のテーマについて実証研究を進めることができた。
【研究代表者】