教育学的見地からの再検討による学校レベルのSDG4.7評価枠組みの開発と効果測定
【研究キーワード】
SDG4.7 / ESD / 評価 / グローバル市民性教育 / アジア
【研究成果の概要】
本研究では、SDG4.7に掲げられている目標に関して、その成果を評価するための枠組みの構築や指標開発を目指している。当該年度においては、これまで行ってきた先行研究のレビューを踏まえて、評価枠組みの構築を行った。その際、これまでSDG4.7の評価に関する議論であまり触れられてこなかった「文化」に関する要素を考慮したり、「歴史」的な観点からの評価の重要性などを指摘した。また、国際比較研究(とくに日本とスウェーデンの比較)を実施し、具体的な学校教育の中で、SDG4.7がどのように位置づけられ、実践されているのかを検証し、そこから得られた知見を評価枠組みに反映させるようにした。
また、SDG4.7は、これまで国際教育協力の主要なテーマとして取り上げられることはあまりなかったことを踏まえ、とくに教育学的な知見を国際教育協力や教育開発援助にいかにして活かしていくのか、という観点からの考察を行った。
さらに、横浜市教育委員会と連携し、横浜市内の小学校・中学校において質問紙調査を実施し、SDG4.7のなかでもとくにESDについて、どのような課題があるのかを明らかにした。
こうした評価枠組みにもとづき、どのような指標が必要とされるのかを検討し、実際の学校現場においてパイロット調査を行いながら、指標の選定プロセスを開始した。とはいえ、指標の開発については、まだその端緒についたばかりであり、本格的な開発は次年度以降に行っていくこととなる。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
草なぎ 佳奈子 | 東京大学 | 大学院教育学研究科(教育学部) | 助教 | (Kakenデータベース) |
栗田 佳代子 | 東京大学 | 大学院教育学研究科(教育学部) | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2021-07-09 - 2024-03-31
【配分額】6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)