Discovery Sagaサイレントキーワード俯瞰

内分泌かく乱 / 甲状腺ホルモン / 脳発達 / 内分泌かく乱化学物質 / エピゲノム / エストロゲン / 核内受容体 / 遺伝子発現 / エピジェネティック

環境化学物質による甲状腺ホルモン(TH)のシグナル伝達経路への修飾作用を，in silicoから行動解析までを用いて調べた。用いる予定だった水酸化PCBが処理の問題から使用できなくなりイソフラボン，PFOS，ガドリニウム造影剤などを用いた。イソフラボンはTH受容体およびエストロゲン受容体などのクロストークにより作用し，神経突起進展やアストロサイト移動を修飾した，PFOSは曝露で種々の行動異常を生じ，TH標的細胞のプルキンエ細胞の長期抑制を抑制した。ガドリニウム造影剤はイソフラボンと同様に複数の受容体のクロストークを介し，特にTH膜受容体であるインテグリンαvβ3のシグナル伝達系をかく乱した。

【研究分担者】
竹下章	その他部局等	研究員	(Kakenデータベース)
配島旭 (はい島旭)	早稲田大学	人間科学学術院	講師(任期付)	(Kakenデータベース)
武田茂樹	群馬大学	大学院理工学府	教授	(Kakenデータベース)
下川哲昭	高崎健康福祉大学	健康福祉学部	教授	(Kakenデータベース)
宮崎航	弘前大学	保健学研究科	教授	(Kakenデータベース)
細井延武	群馬大学	大学院医学系研究科	准教授	(Kakenデータベース)