【研究分野】環境動態解析

【研究領域課題番号】23255001 (KAKENデータベースで見る）

【研究キーワード】

海洋生態 / 環境変動 / 動物行動 / データロガー / バイオロギング / 極域科学

【研究成果の概要】

海洋の中深層に潜水する大型動物・ゾウアザラシ類の捕食行動と海洋環境変動の関係を明らかにするために、動物装着型データロガーによる採餌行動の研究を行った。捕食行動を長期間（3-5ヶ月）記録できる加速度ロガーや、カメラロガーを新規に開発し、北東太平洋を回遊するゾウアザラシに取り付けた。その結果、アザラシが小型の中深層性魚類（ハダカイワシなど）を主な餌とし、400-600mの中深層に捕食が集中すること、亜寒帯循環・亜熱帯循環移行領域に「捕食のホットスポット」が見られること、などが明らかになった。移行領域に見られる海洋環境変動がキタゾウアザラシの捕食成功率や繁殖成績に強い影響を与えることが示唆された。

【研究種目】基盤研究(A)

【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31

【配分額】41,600千円 (直接経費: 32,000千円、間接経費: 9,600千円)

【研究分野】環境動態解析

【研究領域課題番号】20310016 (KAKENデータベースで見る）

【研究キーワード】

海洋生態 / 環境変動 / 動物行動 / 極域科学 / バイオロギング / データロガー

【研究成果の概要】

南極海におけるペンギン類の個体数変動の種間・地域間の違いをもたらすメカニズムを明らかにするために、最新の動物装着型記録計による採餌行動の研究を行った。ペンギンの採餌行動とその環境要因(特に海氷分布)との関係は、同所的に生息する種間および同種の地域間で異なることが明らかになった。採餌行動の種間・地域間の違いにより、海洋環境変化がペンギンの繁殖に与える影響は異なり、それによって個体数変動の違いが生じていることが示唆された。

【研究種目】基盤研究(B)

【研究期間】2008 - 2011

【配分額】17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)