漆製品に使われた漆の産地に関する研究
【研究分野】考古学
【研究キーワード】
同位体分析 / 漆 / 年代測定 / 産地同定 / 考古学 / 交易・流通 / 流通経路
【研究成果の概要】
漆塗膜に含まれるストロンチウムSrの同位体比(Sr-87/Sr-86)を測定することによって、日本列島産と中国産を識別出来ることを初めて示した。ウルシが生育した土壌中のSr同位体比が、漆液に保存され、漆塗膜を形成するまで同位体分別は起きていないことを確認した。赤色顔料を含む漆塗膜についても適用可能である。縄文時代後・晩期の遺跡の漆を分析し、遺跡で生育したウルシから漆液を採取していたことを初めて明らかにした。このことは、埋没していた遺物の同位体比が、続成作用の影響を受けていないことを示しており、この手法が、考古遺物に適用出来ることを実証した。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
宮腰 哲雄 | 明治大学 | 理工学部 | 教授 | (Kakenデータベース) |
中井 俊一 | 東京大学 | 地震研究所 | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【配分額】17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)