Discovery Sagaサイレントキーワード俯瞰

STEAM教育 / STEM教育 / 探究活動 / 教科等横断 / アクティブ・ラーニング / デジタルコンテンツ / 社会に開かれた教育課程 / 教材開発 / 工学 / アクティブラーニング

社会や経済が大きく変化する現在、イノベーション（技術革新）によって新たな価値を創造し、将来の社会をデザインしていくことのできる創造性を持った次世代の科学技術人材の育成は喫緊の課題である。我が国の新学習指導要領では、アクティブ・ラーニング（主体的な学び）や探究活動といった教科横断型授業などが導入されている。これらのニーズに対応する教育コンテンツの開発と、そのための環境整備は必要不可欠である。
本研究では、工学を軸として大学で行われている研究を、初等中等教育向けのSTEM(Science, Technology, Engineering, and Mathematics)にArtsを加えたSTEAM教育コンテンツとして、特に探究活動に活用できるものを目指し開発を行った。具体的には、海に関連する研究を題材とし、「科学技術と教科・科目の関連」として、学習指導要領との対応づけを示すとともに「科学技術の社会的な役割や意義」が理解できる教科横断型の映像コンテンツとし、パソコンやタブレットで視聴できるものとなっている。また、3D映像コンテンツも含めることで、ヘッドマウントディスプレイ（HMD）でも利用可能なものとなっており、大学で行われる大規模実験や大型装置などを、バーチャルリアリティー等で疑似体験することで、より実感を伴った体感型教材となっている。さらに、授業案も作成した。現在は授業案に合わせたワークシートと利用マニュアル、および、評価基準・評価方法を開発している。また、利用者にはアンケート調査・インタビュー調査の実施に向けて、準備を進めている。また、開発したSTEAM教育コンテンツを普及・浸透させるための連携体制の構築に向け調整を行っている。

STEAM教育 / STEM教育 / 横断教科型 / 教育コンテンツ / アクティブ・ラーニング / ICT教育 / デジタル教材 / 工学 / 工学教育 / 横断教科型教育コンテンツ

グローバル規模で社会が変化している現在、イノベーションを創り出す次世代人材の育成は重要な課題である。
2020年度より順次導入されている新学習指導要領では、アクティブ・ラーニング(主体的な学び)や理数探究が新設され、これらのニーズに対応する教育コンテンツの開発と、そのための環境整備は必要不可欠である。
本研究では、工学を軸として大学で行われている研究を、初等中等教育向けのグローバル社会に対応したSTEAM教育コンテンツとして開発し、普及を行った。また、効果的な活動が実施できる連携体制を構築した。

最先端工学の研究成果の活用は、学術界および産業界に限られており、初等中等教育に利用されている例は少ない。最先端工学は学際的で分野横断型研究を多く含むため、理科や数学だけでなく社会科などの教科も包括的に扱うことができ、STEAM教育の題材に適している。
従って、本研究の学術的・社会的意義は、主体的な学びを実践できる新しいSTEAM教育コンテンツとして、工学研究を教育機能として社会に還元するとともに、物事を多面的にと捉えることのできる、イノベーション人材育成に貢献できる点である。