臨界現象の概念を用いた地震発生時期推定の新手法
【研究分野】自然災害科学
【研究キーワード】
地震 / 臨界現象 / ナチュラルタイム / 自然現象観測・予測 / 国際情報交流
【研究成果の概要】
近年、時間は事象が起きたときにのみ進むとするNatural timeという新しい時間概念に基づいて臨界現象の時系列解析を行うと、システムが臨界点に達しているか否かを推定できることが示唆された。Natural Timeはイベントごとに時間が進む性質を持ち、指標κ1が0.07に収束することで臨界状態かどうか判別できる。本研究では、κ1の値が臨界点接近にともなって0.07に収束することを既知の臨界現象の知見をもとに示した。さらに、統計的性質を調べるべくκ1の分布形状の時間変化を調べたところ、2011 年東北地方太平洋沖地震前のみに顕著な変動があることがわかった。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
鴨川 仁 | 東京学芸大学 | 教育学部 | 助教 | (Kakenデータベース) |
上嶋 誠 | 東京大学 | 地震研究所 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【配分額】5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)