ウイルスRNAの侵入を防御する宿主NMDとHTLV-1 RNAを守るRexの攻防
【研究分野】腫瘍生物学
【研究キーワード】
HTLV-1 / ウイルスタンパク質 / RNA輸送 / NMD / Rex / インテラクトーム / 遺伝子発現 / mRNA / スプライシング / 翻訳 / 発がんウイルス / ATL / HTLV-1 / ATL / ウイルス発癌 / RNA核外輸送 / 宿主ウイルス相互作用 / ウイルスRNA / RNA代謝 / ウイルス発がん
【研究成果の概要】
成人T細胞白血病(ATL)の原因となるHuman T-cell Leukemia Virus Type-I(HTLV-1)がコードするRexは、ウイルスRNAの核外輸送や宿主nonsense-mediated mRNA Decay (NMD)の抑制により、ウイルス複製の量とタイミングを制御している。本研究では、正常なNMDの活性化に必要なUPF1-UPF2-UPF3B複合体形成で、RexがUPF3BとUPF3Aを置換しNMD活性を低下させている可能性を示し、Rexがヒト細胞において転写、スプライシング、mRNA代謝、翻訳など様々な経路に関わるタンパク質群81個と相互作用することを明らかにした。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
渡邉 俊樹 | 聖マリアンナ医科大学 | 医学研究科 | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【配分額】5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)