ミクロ・メソ多孔性結晶内における新反応場の構築
【研究分野】触媒・化学プロセス
【研究キーワード】
ゼオライト / メソポーラス金属酸化物 / ミクロ・メソ規則性多孔体 / 触媒 / 合成 / ノンハロゲンプロセス / 光触媒 / ナノ細線
【研究成果の概要】
最近のこの分野における研究動向を調査した.
固体酸性質に関して,(1)ゼオライトとメソポーラス物質内の強い固体酸点の発現,(2)メソポーラス物質内の固体酸点の発現,(3)アルカリ処理によるメソ細孔の発生と触媒活性,およびゼオライト種からのメソポーラス物質の合成,(4)固体酸ゼオライトのノンハロゲン化プロセスヘの応用,(5)ミクロおよびマクロ細孔の触媒反応活性におよぽす影響,の以上5件を調査研究した.
新物質の合成に関して,(1)酸性条件におけるメソポーラス物質の合成,(2)あたらしいメソポーラス物質の合成,(3)最近のゼオライト合成における進歩,(4)電子顕微鏡による構造決定,(5)リン酸ジルコニア層状化合物め化学,の以上5件を調査研究した.
有機化学反応への応用に関して,(1)ナノ空間化学の新展開,Asの除去,不整有機反応など,(2)モンモリロナイトとMS4Aの共用による有機反応,(3)金属ナノ細線の生成と触媒活性,(4)メソポーラス物質による重合触媒MAOの精製,の以上4件を調査研究した.
光触媒反応への応用に関して,(1)Taメソポーラス物質の合成と水の光分解,(2)メソポーラス物質塩基サイトの精製とプロペン分解触媒反応,(3)Crメソポーラス物質の光触媒活性,の以上3件を調査研究した.
さらに,ミクロおよびメソポーラス物質における計算機化学の進歩も調査した.
これらを総合して,今後のこの分野の研究遂行における指針とした.なお,まとめた冊子を印刷し,全国の研究者に配布した.
【研究代表者】