温度差不要の熱電エネルギー変換システムの構築
【研究分野】エネルギー関連化学
【研究キーワード】
エネルギー / 熱電 / 熱利用 / エネルギー問題 / 環境問題 / CO2削減 / 熱エネルギー / 発電 / 増感型 / 半導体 / 電気化学 / エネルギー変換 / クリーンエネルギー / 熱励起 / 光励起 / 酸化還元 / 再生可能エネルギー / 地熱 / 廃熱利用
【研究成果の概要】
増感型太陽電池の材料として使われており、かつ熱励起電荷生成が理論的に予測された有機ぺロブスカイト材料を用いて、光および熱双方による発電を確認し、増感型熱利用発電が原理的に可能であることを示し、その論文はforum articleに選出された(ACS Appl. Energy Mater., 2019, 2, 13-18)。
また本電池の終了を調べる過程において、驚くべきことに本電池が放電終了後「スイッチをオフして熱源に放置すると発電性能が復活する」ことを確認した。この、熱源に放置しておいて性能が復活するという現象は、本科研費申請段階では全く予想だにしない、大発見であった。
【研究の社会的意義】
本研究成果により、安全・安心で、外国からの輸出に頼らない、CO2も発生しない、天候にもよらない、狭いスペースでも安定して電力が得られる、まさに我が国にふさわしい”増感型熱利用発電”の骨子を作り上げることができた。今後、さらに研究を進めることにより、日本の、そして世界のエネルギー問題を解決する技術としていきたい。
【研究代表者】
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【配分額】3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)