日豪共同長基線電場観測による大陸上部マントル標準電気伝導度モデルの構築
【研究分野】固体地球惑星物理学
【研究キーワード】
地球惑星内部構造 / 電気伝導度 / 地殻マントル物質 / 地球内部の炭素 / MT法 / 海洋ダイナモ / 地球・惑星内部構造 / 地球電磁気 / 地殻・マントル物質 / 地球観測 / 地球変動予測
【研究成果の概要】
大陸下上部マントルの基準となる電気伝導度構造を求める為、東西・南北各1km間の電位差変動観測点をオーストラリア大陸中心の砂漠地帯に2点完成させた。収集したデータを解析したところ、カナダ楯状地での構造に比べ電気伝導度が低いという結果を得た。Ca, Fe, Mg, al, Si, 主要5元素間の任意の化学組成と鉱物の室内電気伝導度測定のデータから地球内部の電気伝導度構造を推定する計算方法も開発した。大陸上部マントルの標準化学組成を与えて電気伝導度構造を計算したところ、観測による構造より高伝導である計算結果が得られ、標準化学組成と標準電気伝導度構造は現時点では調和的でない。
【研究代表者】