中国台頭の国際心理:アジア太平洋地域におけるポスト冷戦世代の中国認識を中心に
【研究キーワード】
中国台頭 / 国際心理 / アジア太平洋 / 比較 / ポスト冷戦世代 / 社会心理 / 変容
【研究成果の概要】
2020年度には、アジア域内のポスト冷戦世代に見られる対中認識を中心に、それぞれの国・地域に見られる対外認識の特徴、及びその変化の様相について、『アジアの国民感情』(中央公論)という本を刊行した。同書は、第16回樫山純三賞一般書賞・最終選考対象作品となり、韓国語への翻訳オファーを受けるなど、反響が大きかった。また、オーストラリアと日本における中国系移民二世を対象にしたインタビュー結果の論文を執筆し、それぞれ中国語と英語のジャーナルに投稿する準備を行った。またプリンストン大学現代中国センターの研究グループと共同研究を始め、2021年度の本の刊行に向けた活動に着手した。
【研究の社会的意義】
対外認識という、国の外交・対外行動を説明する際に重要でありながら、今まで必ずしも可視化されず、断片的な知見が得られていたにすぎないアジア太平洋地域の状況を総体的に把握し、その対中、対日認識や特徴などを、一般読者にもわかりやすい形で成果をまとめることができた。また、日本の文化外交を担う国際交流基金のスタッフに成果を研究成果を伝えるばかりか、その活動策定の際のアドバイスをする機会を得た。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【配分額】12,090千円 (直接経費: 9,300千円、間接経費: 2,790千円)