米国所在の占領期東京写真関連コレクションのカタロギングと写真読解手法の一般化
【研究キーワード】
写真 / アーカイブ / 占領期 / カラー写真 / 撮影地点同定 / ヴァナキュラー写真 / 都市空間 / 東京 / オフィシャル写真 / 米軍 / 戦後 / 写真アーカイブ / 都市史 / 占領軍
【研究成果の概要】
2021年度はこれまでの調査の成果発表を行い、それに伴う成果の整理や発表のための編集的作業が続いた。まず、2021年8月から京都府京都文化博物館で開催された『戦後京都の「色」はアメリカにあった! : カラー写真が描く《オキュパイド・ジャパン》とその後』の企画・制作を全般的に担当し、図版の選定や米国側との交渉なども頻繁に行い、同時に刊行された図録の編集・執筆を行った。なお、同展は新型コロナウィルス拡大に伴う緊急事態宣言を受けて、会期途中で閉室したが、大変に反響が大きかったため、2023年2月に再度開催することとなった。
また、占領期の写真をリサーチしてきたこれまでの収集作業の成果を全般的に利用し、今日的な視点から"Sustainable Development Goals from the perspective of photographic archives: A Case Study on Photographs from Occupied Japan"を執筆した。これはSDGsを扱った英文の教科書の一部に収録され、2022年度にSustainable development disciplines for society: Breaking down the 5Ps - People, Planet, Prosperity, Peace, and Partnershipsとして刊行される。研究の方法論的な整理として、未刊行であった原稿「第二次大戦終戦後にわが国で撮影された写真の米国における所蔵状況調査」を学内紀要に上梓し、デジタルアーカイブ学会において、衣川太一氏と共著にて「写真撮影地点同定方法一般化の試み:占領期のパーソナル写真を事例として」を発表した。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2023-03-31
【配分額】3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)