環北方域の針葉樹林の衰退機構と適応的森林資源管理
【研究分野】資源保全学
【研究キーワード】
森林資源管理 / 自然攪乱 / 北方林 / 統計モデル / 生態学的森林管理 / 森林施業 / 機能的多様性 / 生態系機能 / 生物多様性 / 山火事 / 生態系管理 / 生物群集 / 機能特性 / 統計モデリング / 温暖化
【研究成果の概要】
本研究では、北方林の攪乱体制に関する知見に基づいて、北方林の生態学的管理手法を検討することを目的にした。カナダ・北欧の研究者と連携し、北方林の自然攪乱に関するデータを収集した。カナダの針葉樹林の劣化するメカニズムは、山火事による更新サイト形成と山火事後の種子分散の確率に規定されていることが、空間統計モデルの解析から明らかになり、山火事に適応した保残林施業の重要性が示唆された。フィンランドの北方林では、風害のパターンを、倒木の倒壊角度データを用いて分析し、風害の時空間的な同調性を明らかにした。森林の倒木方位分布から、北方林の風害に対する感受性を推定する方法は、森林管理にも寄与すると考えられた。
【研究代表者】