乳癌個別化治療を目指したHOXB9によるEMT誘導とDNA修復メカニズムの解明
【研究分野】外科学一般
【研究キーワード】
乳癌 / HOXB9 / TGFβ / 放射線 / ATM / EMT / 放射線耐性
【研究成果の概要】
転写因子HOXB9は上皮間葉転換(EMT)を誘導する因子であり、これにより乳腺上皮細胞にEMTを生じることで放射線照射への耐性が生じた。これは、ATMのリン酸化を介したDNA修復機構がHOXB9陽性細胞では早期に生じ、結果としてγH2AXおよび53BP1のfoci形成が早期に促進されていた。これら現象はsmad4経路を抑制することで阻害されるため、このEMTを介した放射線耐性誘導機序にTGFβ経路の活性化が必須であることが示された。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2012
【配分額】4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)