生活習慣病としてのサルコペニアの早期予知及び診断マーカーの開発
【研究キーワード】
サルコペニア / 地域住民コホート / バイオマーカー / 生活習慣病
【研究成果の概要】
本研究は、要介護の主要因であるフレイルの主軸をなす病態であるサルコペニアを生活習慣病と位置づけ、世界的にも例がないサルコペニアを10年以上追跡している大規模住民コホート(Research on Osteoarthritis/osteoporosis Against Disability Study, ROADスタディ)及びサブコホートであるWakayama Spine Study(WSS)において、筋・骨クロストーク及び筋タンパクターンオーバーを主眼として、網羅的探索研究から標的分子を絞り込む多面的機能解析を行うことでサルコペニアの実態を解明し、作用機序に基づく早期発症予知・重症化予測診断マーカーを開発することを目的としている。
2021年度は、まずこれまでの10年間の蓄積データをリンケージし、サルコペニア・データベースの作成に着手した。このデータベースは、サルコペニアの発症原因が糖尿病や動脈硬化症などの生活習慣病と交叉していると考えられることから、筋肉量及び筋力等のサルコペニアの主指標と生活習慣との関連について解析することを主眼としている。
また、保存している血液や尿検体を使用して、筋・骨クロストーク及び筋タンパクターンオーバーに関連する各分子の測定に最適な方法を確立するための検討を行ってきた。酸化ストレス指標、炎症マーカー等に関する分子、網羅的解析に最適な検体の抽出方法についての検討も進めている。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
橋爪 洋 | 和歌山県立医科大学 | 保健看護学部 | 教授 | (Kakenデータベース) |
吉村 典子 | 東京大学 | 医学部附属病院 | 特任教授 | (Kakenデータベース) |
|
【研究種目】挑戦的研究(開拓)
【研究期間】2021-07-09 - 2024-03-31
【配分額】26,000千円 (直接経費: 20,000千円、間接経費: 6,000千円)