在外朝鮮民族の言語使用と意識 -集居地域の比較から-
【研究キーワード】
朝鮮民族 / 言語使用 / 言語意識 / アイデンティティ / 朝鮮族 / 高麗人 / 在米コリアン / 在日コリアン / 朝鮮 / 言語 / 民族 / 朝鮮語 / 言語継承 / 学校教育 / 在外コリアン / ディアスポラ
【研究成果の概要】
本研究は、在外コリアンの言語使用や意識、民族アイデンティティをミクロな視点、マクロな視点から記述しようとするものである。本来は各地のコミュニティーや朝鮮語話者を対象に現地調査を実施し、分析を行う予定であったが、2021年度も2020年度に引き続き、新型コロナウィルスの影響を大きく受け、海外での実地調査は遂行できなかった。その一方で日本国内にいながら、下記のような研究を遂行することができた。
1.オンラインによりアメリカ、カザフスタン、ウズベキスタン、ロシア、中国などの朝鮮民族を対象にしたフォローアップ調査(言語使用、意識に関する調査)を実施した。ここでは、新型コロナウィルスが民族性、コミュニティーに及ぼした影響に関しても一部、聞き取りを行うことができた。
2.2019年度にカザフスタン、ウズベキスタン、ロシアで高麗人を対象に実施したインタビュー調査の内容を一部、整理、分析し、学術誌に投稿を行った(現在、査読結果待ち)。
3.日本国内で在日コリアンを対象にアンケート調査、インタビュー調査を行い、その分析を進めた。この分析結果は、2022年8月に国際高麗学会で口頭発表をすることが決定している。
4.まだ十分なサンプル数が確保できていない地域(ウズベキスタン、ウクライナなど)があるものの、これまで世界各地の朝鮮民族を対象に実施してきたアンケート調査、インタビュー調査の結果を体系的に整理し、地域間比較(総合的分析)を進めている。この分析は、調査と並行して、2022年度も引き続き行う。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2018-04-01 - 2023-03-31
【配分額】4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)