ビタミンD不足症の運動器障害・要介護に及ぼす影響の解明:大規模住民コホートの追跡
【研究分野】公衆衛生学・健康科学
【研究キーワード】
医療・福祉 / ビタミンD不足 / 骨粗鬆症 / 変形性関節症 / 要介護 / 危険因子 / コホート調査 / ビタミンD不足症 / 血清25(OH)D値 / コホート研究 / 国際比較 / 国際情報交換(英国) / ビタミンD不足症 / 疫学 / 国際情報交換(英国)
【研究成果の概要】
一般住民の追跡調査結果から、わが国においてはビタミンD(VD)欠乏症の有病率は1.2%と低かったが、VD不足症の有病率は 81.3%と極めて高いことがわかった。また血清25D値は将来の骨粗鬆症の発生を予測しうるが、変形性関節症の発生とは関連を認めないことがわかった。次に3年後の追跡調査で血清25D値の変化率(標準偏差)をみると、7.6 (13.3) %/年となり、全体として増加傾向にあることがわかった。多変量解析の結果、25Dの変化率はベースライン調査時の骨密度やエネルギー摂取量に影響されることがわかった。 これにより25Dの低値の頻度とその変化、VD不足の予防に有用なエビデンスを得た。
【研究代表者】