経済発展戦略からみた所得分布と担税能力との関連の統計的国際比較研究
【研究分野】経済統計学
【研究キーワード】
ミクロデータ / 所得分布 / 国際比較 / アジア / 統計調査 / 発展途上国 / 単身者世帯 / ミクロデータ解析
【研究成果の概要】
1.国連アジア太平洋統計研修所(UNSIAP)出身で,東京国際大学大学院経済学研究科後期博士課程に在学中であった韓国,インドネシア,バングラデシュ,ネパール,モンゴル,グルジアからの留学生(出身国の統計局から派遣留学)の協力を得て,これらの国々について所得分布の時系列的な変化をミクロデータを用いて測定・分析した.
2.平成15年度から18年度まで,毎年,国際コンファレンスを東京で開催し,海外の統計官僚を招待して開発途上国における最新の調査・研究動向についての知見を得ると共に,東京国際大学大学院経済学研究科に在学中である統計官僚との共同研究の成果を発表し,国際的に研究成果の情報発信を行った.なお,国際コンファレンスの報告集を4冊からなる報告書として印刷した.
3.最終年度には,特に官庁ミクロデータの公開とミクロデータベースセンターの実現(Overview of the Disclosure of Official Micro Data to Realize a Vision of Micro data Database Center)という主題に焦点を当てて会議を開催した.その結果,同趣旨に関して各国の参加者より積極的な賛同が得られた.そこで,ミクロデータベースセンターの実現に向けて,次の研究を進めるための具体的検討に進むことになった.なおそれぞれの国の世帯データのミクロデータを提供することに関しては、参加国の統計局の責任者と交流協定の締結をみた.
【研究代表者】