ロコモティブシンドロームの疫学指標の解明による要介護予防戦略の確立
【研究分野】公衆衛生学・健康科学
【研究キーワード】
医療・福祉 / 老化 / 疫学 / ロコモティブシンドローム / 要介護 / 発生率 / 危険因子 / コホート研究 / 国際比較 / ゲノム / 国際情報交換(英国、香港) / 国際情報交換(英国、米国、香港)
【研究成果の概要】
運動器障害予防のために設立された大規模住民コホート研究ROADにおいて追跡調査を行い、わが国における大腿骨骨粗鬆症(OP)の有病者数を1280万人、変形性膝関節症(KOA) 2530万人、変形性腰椎症(LS) 3790万人、これらのいずれかを持つものは4700万人と推定した。さらにわが国におけるOP(大腿骨頸部)、KOA、LSの年間累積発生率をそれぞれ年間1.8%、3.3%、11.4%と推定した。ロコモと他の要介護原因疾患との関連については、メタボ構成要素の数を多く持てば持つほどKOAのリスクが増加すること、軽度認知障害がKOAの発生リスクを4.9倍あげることを明らかにした。
【研究代表者】