心臓内に流入する神経堤細胞の正体の解明~多分化能と可塑性はどこまで保持されるか
【研究分野】循環器内科学
【研究キーワード】
循環器 / 分子心臓学 / 発生・分化 / 幹細胞
【研究成果の概要】
本研究において我々は、マウスと鳥類胚を用いた発生学的実験により、従来「心臓神経堤細胞」として知られていた後耳胞領域より頭側の(前耳胞)頭部神経堤細胞が心臓内に遊走し、冠動脈平滑筋を始め、半月弁や心筋層内の間葉細胞に分化することを見出した。さらに単一細胞の遺伝子発現解析により、心臓内に流入する神経堤細胞の一群にはc-Kitなど幹細胞マーカーを発現する細胞群が含まれ、神経堤幹細胞としての多分化能をもつ細胞が心臓内においても保持されている可能性が示された。
【研究代表者】
【研究連携者】 |
和田 洋一郎 | 東京大学 | アイソトープ総合センター | 教授 | (Kakenデータベース) |
富田 幸子 | ヤマザキ学園大学 | 動物看護学部 | 教授 | (Kakenデータベース) |
栗原 由紀子 | 東京大学 | 大学院医学系研究科 | 講師 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【配分額】3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)