終脳新皮質層個性を生みだす発生プログラムの古い起源
【研究分野】発生生物学
【研究キーワード】
神経 / 進化 / 発生 / 大脳新皮質 / 終脳新皮質
【研究成果の概要】
哺乳類の終脳新皮質には、特徴的な「層構造」が存在する。この層構造は、全ての哺乳類に共通して観察されるが、哺乳類以外の動物には存在しないため、哺乳類の進化に伴って突如現れた進化的に新しい脳構造であると考えられてきた。我々は、終脳に層構造を持たないニワトリにおいても、哺乳類大脳新皮質に類似の神経細胞が存在し、哺乳類型の神経発生機構を駆動できることを見いだした。つまり、新皮質の層特異的神経細胞を生み出す機構は、大脳新皮質「層構造」が誕生するより以前の哺乳類と鳥類の共通祖先の段階から存在していたことになる。
【研究代表者】
【研究連携者】 |
鈴木 郁夫 | 国立遺伝学研究所 | 総合遺伝研究系 | 研究員 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2011 - 2012
【配分額】3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)