腸内共生細菌が有する免疫修飾因子の解析
【研究分野】食品科学
【研究キーワード】
メタボロミクス / 統合オミクス / 腸内細菌 / 腸内代謝産物 / 短鎖脂肪酸 / 酪酸 / 炎症 / 制御性T細胞 / 腸内細菌叢 / メタボロゲノミクス / 腸内エコシステム / メタゲノミクス / メタボローム / エピゲノム / オミクス / 代謝産物 / 免疫修飾因子
【研究成果の概要】
腸内細菌叢と宿主粘膜免疫系に関連する近年の報告から、主要な腸内細菌群の一つであるクロストリジウム目細菌群が、アレルギーや炎症性腸疾患などの抑制に重要な役割を担う制御性T細胞(Treg細胞)の分化・誘導を促すことが報告されたが、その分子機構は不明であった。そこでクロストリジウム目細菌群定着マウスに、高繊維食または低繊維食を与えることで腸内環境に摂動を与え、その変化を統合オミクスにより解析した。その結果、腸管内でクロストリジウム目細菌群が食物繊維の発酵代謝により産生する酪酸が、大腸粘膜におけるナイーブT細胞からのTreg細胞への分化をエピジェネティックに誘導することを明らかにした。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
長谷 耕二 | 慶應義塾大学 | 薬学部 | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【配分額】18,070千円 (直接経費: 13,900千円、間接経費: 4,170千円)