冷戦期東アジアにおける創作教育、文学、大衆文化
【研究キーワード】
冷戦 / 文学 / 大衆文化 / 東アジア / 文化外交 / ジェンダー / 創作教育 / 図書館行政 / 人種 / 英米文学 / 地政学 / 文学創作教育
【研究成果の概要】
有光は、アフリカ系アメリカ人作家と創作プログラムに関する先行研究を集め、渡米調査の準備を進めた。
越智は Creative writing プログラムと近い関係にあった文学雑誌Kenyon Reviewの二代目編集長MacauleyについてAmerican Studies Associationで中間的な成果を発表した。創作文学プログラムと深い関係をもつアメリカ研究プログラムに関する英語論文を発表した。千葉は、雑誌 College English やThe Journal of General Educationを中心に大戦後における人文学とライティング指導についての議論を調査した。また学会にて調査結果の一部を発表した。Larsonは初秋にアメリカにあるOctavia ButlerとUrsula Le Guinの公文書資料館を訪問した。吉田は翻訳研究の観点から文化政策が文芸翻訳に与える影響、そして文化政策がいかに翻訳を利用し、また翻訳が文化政策への間接的抵抗の手段となった事例について研究を進めた。吉原は、東南アジアおよびヨーロッパにおける創作プログラムに関して専門知識を有する研究者と連絡をとりながら、日本の地方公共図書館長を務めつつロックフェラー財団や国務省の援助を得て渡米した島尾敏雄・椋鳩十などの創作作家についての調査を進め、公共図書館で推進された作文教育について調査した。フィリピン出身の小説家でありフィリピンにおける創作文学プログラムの始祖であるN.V.M.Gonzalezに関する英語論文を発表した。
2022年3月5日、アメリカ、フィリピン、台湾、日本の研究者が登壇する Online Forum on the Cultural Cold Warを開催した。
2022年3月6日、オンライン会議「女性ライブラリアンの歴史に光をあてるー課題と展望」を開催した。
【研究代表者】