「トランスボーダー日系文学」研究基盤構築と世界的展開―「世界文学」的普遍性の探究
【研究キーワード】
トランスボーダー / グローバル日系文学 / 世界文学 / トランス・ナショナル/カルチュアル / 翻訳 / アジア系アメリカ文学 / 日系アメリカ文学 / アジア系トランスボーダー文学 / トランスボーダー日系文学 / トランスナショナル / 脱領域化 / 日系文学 / トランスナショナリズム / トランスレーション / 惑星思考 / トランスボーダー日本文学 / グローバル日系英語文学 / トランスレーショナル日本文学 / トランスナショナル日系文学
【研究成果の概要】
本プロジェクトの2年目の2020年度には、新型コロナウィルス(COVID-19)の世界的感染拡大(パンデミック)の影響により、当初の計画を大幅に変更せざるをえなくなった。その影響で、計画していた国内外での資料収集・調査や外国の研究者を招聘しての国際研究集会の実施は見送らざるをえなかった。しかしながら、国内外の学会等での口頭発表や著書・論文公刊を積極的に行い、研究成果を発表した。メンバー個人の特筆すべき研究実績として、巽孝之氏の論文"The Laws of Literary Life Cycle: Reading Mark Twain's Is He Dead? as a Transnational Play"(The Japanese Journal of American Studies No.32, 2021.pp. 51-69)、牧野理英氏の論文“Brazil-Maru and Ethnic Identities in the Japanese Classroom.”Approaches to Teaching the Works of Karen Tei Yamashita.(MLA,2021.pp.128-138)が挙げられる。メンバー共同の研究実績として、アジア系アメリカ文学会(AALA)との共催により、AALAフォーラム2020「アジア系アメリカ文学研究と日本文学研究の交差―「トランスボーダー日系文学」という新たな研究アプローチ」(発表者:山本、古木、中地、松永)を機関紙AALA Journal No.26(2020年12月発行)で「誌上開催」(論文発表)した。また、本プロジェクトの研究成果を基にし、メンバー全員の論文を掲載した研究書『アジア系トランスボーダー文学―アジア系アメリカ文学研究の新地平』(山本ほか編著、小鳥遊書房, 2021年10月)を刊行した。
【研究代表者】