多系統萎縮症のバイオマーカー探索
【研究分野】神経内科学
【研究キーワード】
多系統萎縮症 / 神経変性疾患 / バイオマーカー / コエンザイムQ10 / 酸化ストレス / 電子伝達系 / iPS細胞 / コエンザイム!Q10
【研究成果の概要】
多系統萎縮症(MSA)患者群と健常対照者群に対して,血漿コエンザイムQ10濃度測定を行い,MSA患者ではCOQ2変異の有無にかかわらず血漿コエンザイムQ10濃度が有意に低いことを見出した.
また,MSA患者からiPS細胞を樹立し,iPS細胞由来の神経細胞の分化誘導を行ったうえで機能解析をした.複合ヘテロ接合性にCOQ2変異をもつMSA患者では,ミトコンドリア呼吸機能ならびに抗酸化機能が低下していること,またCOQ2変異を持たないMSA患者でもアポトーシスが増加していることを認めた.
これらの知見から,コエンザイムQ10の補充がMSA患者にとって有益である可能性が示唆される.
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【配分額】4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)