消化器癌におけるMesothelin分子発現の意義と癌悪性度との関係
【研究分野】消化器外科学
【研究キーワード】
mesotherin / cancer / mesothelin / Mesothelin / リンパ管浸潤
【研究成果の概要】
消化器癌におけるmesothelin分子の発現と癌悪性度の関係に関し検討した。膵癌(66例)、胆管癌(61例)、胃癌(110例)、大腸癌(91例)、膵管内乳頭粘液性腫瘍(37例)の切除検体を用いてmesothelinの免疫組織学的染色を行い、発現強度・発現部位と病理学的因子・予後との比較検討を行ったところ、いずれの癌腫においてもmesothelin発現症例の予後は不良であることが判明した。また、膵癌においてはCA125の共発現が、胃癌、胆管癌においては細胞膜発現が予後不良因子であった。大腸癌ではリンパ管侵襲への関与を臨床病理、in vitroの系で明らかとした。
【研究代表者】