我々は、RNA結合タンパク質Mex-3Bの欠損マウスの寿命が延長していることを見出し、その分子機構の解明を試みた。Mex-3B欠損マウスは肥満に抵抗性を有し、カロリー制限を行ったマウスの脂肪組織では、Mex-3Bの発現抑制が認められた。この結果から、Mex-3Bの代謝機能臓器が脂肪組織であること、およびMex-3B欠損マウスはカロリー制限と類似した機構で寿命延長している可能性が示唆された。さらに、脂肪細胞分化誘導実験を行った結果、Mex-3Bの欠損により、脂肪細胞分化が抑制されることが明らかになった。この結果から、Mex-3B欠損マウスの表現型の原因として、脂肪細胞分化の抑制が示唆された。
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2013-04-01 - 2014-03-31
【配分額】3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)