新規白血球表面抗原LR11の白血病および正常造血における役割の解明
【研究分野】血液内科学
【研究キーワード】
血液腫瘍学 / 白血病 / ニッチ / 低酸素 / 細胞接着
【研究成果の概要】
LR11はこれまで動脈硬化やアルツハイマー病などとの関連が報告されている分子であるが、我々はLR11が白血病細胞においても高発現する事を明らかとした。このため、白血病細胞においてどのような機能を持つのか以下の解析を行った。
レンチウイルスによるLR11のノックダウンにより接着能や遊走能の低下を認めた。また過剰発現系では接着能および遊走能の亢進を認めた。細胞株を低酸素環境に置くことによってLR11の発現が亢進することが判明し、HIF-1が関与することを明らかにした。また、LR11をノックダウンした細胞株を免疫不全マウスに移植したところ、コントロール群に比べ、明らかに生存期間の延長を認めていた。
【研究代表者】