破綻しやすいプラークの特徴である微小石灰化のモダリティ毎の検出能の評価
【研究キーワード】
CT / micro CT / coronary artery / calcification / cadaver / 不安定プラーク / 微小石灰化 / 病理組織 / IVUS
【研究成果の概要】
献体から摘出した冠動脈のmicro calcificationをmicro CTおよび透明化技術で同定し、通常CTで撮影を行った上で、その病理組織所見と対比した。27か所の冠動脈石灰化病変を用い、large calcification(11か所)とspotty calcification(16か所)の2群に分け、CT撮影と病理組織像作成を行った。spotty calcification のmicro CTと病理組織所見は、large calcificationに比べ、多くのmicro calcificationを含んでいることが明白であった。
【研究の社会的意義】
献体を用いた各種モダリティと病理組織像を横断的に検討した研究は十分行われておらず、プラーク破綻の機序の一つとして注目されるmicro calcificationがどのように描出されるのかが示された本研究は意義がある。実臨床に近いヒト献体の心臓・冠状動脈を用いて行った本研究は、結果を実臨床に直接応用できると考えられる。このことは正確な病態把握法検討の一助となり、ひいては最適な治療法決定を助けるものと考えられる。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【配分額】4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)