アポ蛋白Dの慢性炎症バイオマーカーとしての可能性探索と、その生理的機能の解明
【研究分野】病態検査学
【研究キーワード】
アポ蛋白D / 慢性炎症 / 糖尿病 / インスリン抵抗性 / 糖尿病合併症 / 2型糖尿病
【研究成果の概要】
基礎研究:食事誘導肥満マウスの脂肪細胞においてはアポD発現量が増加するものの、3T3L1細胞を脂肪細胞へ分化させると発現が低下すること、アポDをマウスに強発現すると炎症サイトカインの低下とともにインスリン抵抗性が改善すること、LPSで誘発される炎症もアポDで抑制されることが明らかとなった。臨床研究:二つの集団データを別個に解析し、アポDはインスリン抵抗性関連マーカーやサイトカインと逆相関し、インスリン感受性関連臨床データやサイトカインと正に相関することが判明した。
以上よりアポD値は体内の抗炎症状態・インスリン感受性と関連するとともに、アポD蛋白自体が抗炎症作用を有する可能性が示唆された。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
長谷川 浩司 | 福島県立医科大学 | 医学部 | 講師 | (Kakenデータベース) |
蔵野 信 | 東京大学 | 医学部附属病院 | 講師 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【配分額】3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)