誘導色残像現象の総合的な検討 ―残像に皮質は関与するかー
【研究分野】実験心理学
【研究キーワード】
視覚 / 色覚 / 視知覚 / 色残効 / 残像 / 脳機能計測 / 誘発電位
【研究成果の概要】
本研究は,輪郭による強調,反対眼効果,残像選択,写真色残効という4つの現象から色残効の分析を行い,色残効の生起に皮質が関与することを明らかにした.色残効は,順応後のテスト段階で,順応部位に枠を提示すると強調される.また,その枠を,反対眼に提示すると,短時間の陽性残効が生じる.この反対眼効果は,両眼情報の統合によって生じるものであり,皮質の関与が必要である.本研究では,この二つの現象が2次輪郭でも生じること,また,網膜座標に決定されるのみならず,世界座標,身体座標系からの修飾が生じることも見いだし,皮質の関与の重要性を明確に示すことができた.
【研究代表者】
【研究分担者】 |
四本 裕子 | 東京大学 | 総合文化研究科 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
|
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2017-03-31
【配分額】17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)