マルチスケール分析を用いた脳内環境変化による本能行動修飾の神経機構の解明
【研究分野】動物生理・行動
【研究キーワード】
神経行動 / 昆虫 / 脳 / 行動修飾
【研究成果の概要】
脳内環境が行動を修飾する神経機構の理解のために,カイコガのフェロモン情報処理系を対象に,神経修飾物質セロトニンに関する解析を行った.セロトニン合成酵素遺伝子のプロモータを利用し,フェロモン情報処理の前運動中枢である側副葉に分枝するセロトニン分泌細胞を標識した遺伝子組換え系統を得た.本系統を利用した,光遺伝学的手法によるセロトニン作用機構の解析の要素技術として,生体を局所的に光刺激が可能なシステムを構築した.
並行して,新たなフェロモン情報処理機構として,触角葉において,フェロモンの絶対濃度情報が,過去に受けた匂いに対する相対濃度情報に変換され高次へ出力されることを見出した.
【研究代表者】
【研究連携者】 |
加沢 知毅 | 東京大学 | 先端科学技術研究センター | 特任研究員 | (Kakenデータベース) |
櫻井 健志 | 東京大学 | 先端科学技術研究センター | 特任講師 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【配分額】18,330千円 (直接経費: 14,100千円、間接経費: 4,230千円)