ミトコンドリアをモデルとしたクマムシの極限環境耐性メカニズムの解析
【研究分野】応用分子細胞生物学
【研究キーワード】
ミトコンドリア / クマムシ / 乾燥耐性 / プロテオーム / 乾燥休眠
【研究成果の概要】
陸生クマムシの一部は乾眠と呼ばれる脱水状態になって乾燥に耐えるが、その分子基盤には不明な点が多い。本研究では耐性の単純モデルとしてクマムシのミトコンドリアに着目し、ストレス耐性に関わる候補タンパク質として2種の熱可溶性タンパク質を初めて同定した。これらのタンパク質はヒト培養細胞の高浸透圧耐性を向上させることを示した。さらに、クマムシ個体から高純度のミトコンドリア分画を分離する方法を確立し、ショットガンプロテオミクスにより、クマムシのミトコンドリアに局在するタンパク質を網羅的に同定した。これらはミトコンドリアの保護に関わる良い候補と考えられる。
【研究代表者】
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【配分額】3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)